セクシャルマイノリティとは?

 

セクシャルマイノリティ(略してセクマイ)とは、社会の中で「これが普通」「こうあるべき」だと思われている「性のあり方」に当てはまらない人達のことをまとめて指す総称です。
現代の社会には男女の性別について、様々な「これが普通」「こうあるべき」といった規範があります。「この社会には男と女しかいない(身体の性別で生まれつき定められている)」「人は誰しも異性を好きになるものだ」というものです。心身に事情を抱え、この所謂一般の規範から外れている人たちを、狭義でセクシャルマイノリティと呼びます。

 


セクマイ用語解説

 

セクシャルマイノリティのサイトや掲示板などでは、セクマイ特有の用語が使用されていることが多く、基本知識だけでも理解していないと「そもそも何を言っているのかわからない」という事態に陥いってしまうこともしばしば。この機会に、基本的なセクマイ用語についてご確認頂き、サイトコンテンツをお楽しみいただければと思います。

 

 

■セクマイとは

 

セクシュアリティ(sexuality)

人間の性のあり方全般を指す言葉。性的指向を言う時にも使用する。

 

セクシャルマイノリティ(sexualminority)
性的少数者、性的少数派。性別の違和感がなく異性を愛する人が多数者であることに対し、LGBT(IQ)の人たちを総称して使うことが多い。「セクマイ」と略される。

 

セクシャル・バラエティ(SexualVariety)
性別は少数派、多数派、女、男にはっきり分かれるものではなく、それぞれ人の顔が違うようにバラエティに富んだものであり、すべての人が性の当事者であるという考え方のこと。

 

LGBTIQ
Lesbian(レズビアン)、Gay(ゲイ)、Bisexual(バイセクシャル)、Transgender(トランスジェンダー)、Intersex(インターセックス)、Questioning(クエスチョニング)の略称。セクシャルマイノリティ全体を指す言葉として使われる。「I」については、セクシャルマイノリティとして括ることには議論があり、LGBTと使うことも多い。

 

●クイア(Queer)
元は英語で差別的に使われる「変態」の意。最近は当事者がポジティブに自称する言葉として使われている。LGBTのことをまとめてクイアと呼ぶこともある。

 

●性自認
自分がどんな性別かという自覚。よくわからないと感じたり、大人になってから、変わったり、揺らいだりすることもある。

 

●性的指向
自分がどんな性別を好きになるか。よくわからないと感じたり、大人になってから、変わったり、揺らいだりすることもある。好きにならない人もいる。

 


■身体の性にかかわる言葉

 

性分化疾患(DSD・DisordersofSexDevelopment)
外性器・内性器・内分泌系・性染色体など身体的な特徴が、男女に判別しづらい人の状態。医療的対応が必要な場合もある。当事者が知らない・知らされていない場合も少なくない。「インターセックス(半陰陽)」「性発達障害」「性分化障害」とも言われてきたが、2009年に日本小児内分泌学会は総称を「性分化疾患」と統一しました。

 


■心の性にかかわる言葉

 

トランスジェンダー(TG・transgender)

身体の性別とは異なる性別を生きる(生きたいと望む)人たちの総称。性別越境者と訳される。常時、異なる性別で生活する人もいるし、プライベートな時間や職業的な場面に限定して実践する人もいる。また、身体と心の性別に違和感・不一致感をもつ人を総称する言葉として使われることも多い。

 

●トランスセクシャル(TS・transsexual)
性別に違和感をもち、性別適合手術などによって身体を変えることを望む人。

 

トランスヴェスタイト(TV・transvestite)
異性装者。外見や服装、性表現を身体の性別とは別の性別に求める人たち。クロスドレッサー(crossdresser)とも言う。

 

性同一性障害(GID・GenderIdentityDisorder)
医学的な診断名で、身体的な性別に不快感、違和感などをもち、身体を変え、反対の性で生きることを強く望む。性同一性障害の診断を受けた人は、本人の希望があれば治療を受けることができる。なお特定の要件を満たす人は、戸籍の性別を変更することが可能。

 

●性別適合手術(SRS・SexReassignmentSurgery)
性器を望みの性別に近づける手術。以前は「性転換」と言われていたが、2002年日本精神神経学会が「性別適合手術」に統一した。「オペ」「SRS」と言われることもある。

 

MtF(MaletoFemale)
男性として生まれ、性自認が女性の人(女性として生きる、生きたい人)。

 

FtM(FemaletoMale)
女性として生まれ、性自認が男性の人(男性として生きる、生きたい人)。

 

FtX(FemaletoX)
女性として生まれ、どちらでもない性別として生きる、生きたい人。

 

MtX(MaletoX)
男性として生まれ、どちらでもない性別として生きる、生きたい人。

 

Xジェンダー
男女の枠にとらわれない性の人。女でも男でもなかったり、女でも男でもあったり、中性だったり、いろいろ。

 

クエスチョニング(Questioning)
特定の枠に属さない、わからない、迷っている、典型的な男性、女性ではないと感じる人。

 


■性的指向にかかわる言葉

 

●同性愛者(homosexual・ホモセクシャル)
同性が好きな人。ゲイは男性同性愛者、レズビアンは女性同性愛者のこと。一般的に「ホモ」「レズ」「おかま」という言い方は差別的に使われる言葉。

 

ゲイ(Gay)
男として男が好きな人。オネェタレントばかりがテレビに出ているが、実際はオネェキャラじゃないゲイの人もたくさんいる。一般的に女装はしないが、パフォーマンスでドラァグクィーンをする人はいる。

 

レズビアン(Lesbian)
女として女が好きな人。ボーイッシュな人もいれば、フェミニンな人もいる。外見でレズビアンかどうかはわからない場合が多い。ボーイッシュとフェミニンがカップルになるとは限らない。

 

バイセクシャルbisexual(両性愛者)
同性も異性も好きになる人。または、相手の性別にこだわらない人、あるいは相手の性別よりも、例えば体格や性格を重視する人。

 

異性愛者heterosexual(ヘテロセクシャル)
異性が好きな人。「ノーマル」「ノンケ」と言われることもある。

 

パンセクシャル(Pansexual)
全性愛。すべてのセクシュアリティの人を恋愛対象とする人。バイセクシャルが性別を女と男を基本にした見方であるのに比べ、こちらは性別は男女だけでなくいろいろな人がいることが前提。

 

AセクシャルAsexuai(アセクシャル、エイセクシャル)
人を好きにならない人。恋愛に興味がなかったり、恋愛はするがセックスをしたいと思わなかったり、様々なパターンがある。「アセク」と略する場合もある。

 


■付き合い方に関する言葉

 

ポリアモリー(Polyamory)
恋人が複数いてもいいという考え方。一対一での恋愛に縛られたくない人。複数の婚姻関係の場合はポリガミーという。「ポリー」と略する場合もある。

 

モノガミー(Monogamy)
恋人は一人に限るという考え方。特定の一人の人との付き合いを望む人。または一夫一婦制。「モノ」と略する場合もある。

 


■よく聞く言葉

 

●ニューハーフ
男性が女装して接客する職業の名前。(性同一性障害やトランスジェンダーが多いが必ずそうだとは限らない。手術している人もいれば、していない人もいる)勤務してなくてもアイデンティティとして自称する場合もある。

 

おなべ
女性が男装して接客する職業の名前。(性同一性障害やトランスジェンダーが多いが必ずそうだとは限らない。手術している人もいれば、していない人もいる)勤務してなくてもアイデンティティとして自称する場合もある。

 

●オカマ
ナヨナヨしている男性や、女性っぽい仕草をしたり、女装をする男性に対して使われる、馬鹿にするために、あるいは気持ち悪がるために使われる場合が多いので、不快に感じる人が多い。ゲイ当事者が自称することもあるが、他の人がいうなら「ゲイ」が無難とされている。

 


■LGBT関連の話によく出る言葉

 

●カミングアウト
自分のセクシュアリティを隠している場合、誰かに打ち明けること。

 

●クローゼット
自分のセクシュアリティを隠して暮らすこと。

 

●アウティング
本人の了承を得ずに、公にしていない性的指向や性自認を暴露すること。

 

●ホモフォビア
同性愛嫌悪。同性愛者に対して、あるいは同性愛的な現象について忌み嫌い憎むこと。偏見のままに拒絶、排除、否定すること。そのような価値観。

 

●ヘイトクライム
憎悪犯罪。私怨ではなく、人種・民族・宗教・性別・性的指向などに係る特定の属性を有する個人や集団に対する偏見や憎悪が元で引き起こされる犯罪行為。私怨ではなく、単にLGBTであることを理由に危害を加えられること。

 

 

ここまでたくさんの用語やその解説を見ていただきましたが、いかがだったでしょうか。

「あれ、自分はこれだ…」「これにもこれにも当てはまる気がする」「ここに当てはまるものも共感できるものもない」「嫌悪感がある」という方もたくさんいらっしゃると思います。このようなセクマイ特有の用語や世界観、それぞれの方が抱く感想に正解はありません。知識がある当事者ですら分からないことばかりです。

この解説が皆様の今まで、これからを考えていくうえで少しでも何かの参考になれば嬉しい限りです。

 


 

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