FREE!! ×レインボーファミリー札幌 Meeting Vol.1

レポート

 2016年11月20日。道内初・他団体様とのコラボイベント「FREE!!×レインボーファミリー札幌 Meeting. Vol.1」を開催しました。

札幌市内で活動されているセクマイ当事者や当事者の親御さんが所属する団体「レインボーファミリー札幌」とコラボさせていただき、家族とカミングアウトをテーマに、当事者の方がカミングアウトをしたきっかけや、実際にカミングアウトをされたお母様のお話をお聞かせ頂きました。「カミングアウト」というセクマイにとっては避けて通れないテーマについて、終始和気あいあいとした雰囲気で会は進んでいきました。道内初コラボイベントの模様をお伝えしていきます!参加者の方もそうでない方も必読のレポートです!それでは、どうぞ!

11月下旬、 当日は街中で野球チームが日本一パレードを行っているにもかかわらず、当事者の方や当事者のお母様方10名以上にお越しいただきました。スタッフは早めに1階ロビーに集合。司会進行はイベントを通じて知り合い、現在様々なイベントでご活躍されているTAOKOさんにお願いしました。FREE‼スタッフとイベント進行についての打ち合わせを念入りに行います。その後レインボーファミリー札幌のスタッフも到着し全体の打ち合わせを開始。あっという間に時間が過ぎ、イベント開始10分前。参加者の方にご入場いただき、イベントスタートです!

TAOKOさんは時折ユーモアのあるアドリブを交えながら、司会進行を慣れた様子で進めていきます。FREE!!代表の挨拶の後、レインボーファミリー札幌様の代表、伊井さんよりご挨拶いただきました。レインボーファミリー札幌様はLGBT当事者のカミングアウトのサポートや、カミングアウトされた親御さんのフォローを中心に活動されています。以前、FREE!!で取材をさせていただいたご縁から、今回の合同イベントの開催に至りました。活動の内容は一度FREE!!でも取材させていただきましたので、ご興味のある方はレポートページをご覧ください。今回の合同ミーティングイベントに先駆け、FREE!!では事前にカミングアウトに関するアンケートを実施。アンケート結果について各代表が見解を話します。アンケートでは約7割の方が家族あるいは親、兄弟・姉妹にカミングアウトしているという結果でした。その結果をもとに、ここからは参加者の方も交えて座談会形式に移行しました。実際にカミングアウトされている参加者の方に、カミングアウトをしたきっかけを伺いました。そこには、セクシャリティによって様々な理由がありました。例えばFTMの方であれば、「治療を始めるためには親の同意書が必要だったため」や「結婚を視野に入れ治療を始めるためにカミングアウトした」などです。中には「カミングアウトはしたが、今となってはしなくても良かったのではないかと思う」と言う意見もありました。反対にカミングアウトをまだされていない方は「今は同性とお付き合いしているが、これから先必ず同性とお付き合いするかはまだわからないので、今は伝えていない」との意見もありました。
当事者の方の様々な意見を聞いたところで、実際にカミングアウトされたお母様にその時の心境を伺いました。「もしかしたらそうなのかもしれないと思っていたので、カミングアウトされる前から気付いていました」と明るく話されていました。現在では明るく話されているお母様ですが、当時は大変な葛藤があったそうです。何となく気付いてはいても確信が持てないことから「LGBTについて自分で調べ、いつカミングアウトされても良いように心の準備をしていた」と語って下さいました。レインボーファミリー札幌様が主催されている相談会では「子供からカミングアウトされたけどどのように接したら良いかわかない」、「子供がセクマイかもしれないのだが私はどうしたら良いか…」、「私の育て方が悪かったのか…」といった様々な内容で相談に来られます。中には泣きながら相談に来られる親御さんもいらっしゃるそうです。カミングアウトされるまで気づかなかった親御さんの葛藤や悩みを聞き、実体験をもとに一緒に考えてくれる場所。まわりにも相談しにくいセクシャルマイノリティについての悩みを抱える親御さんにとって、相談できる場所があるというのはとても心強いですね。職場に対してのカミングアウトについては、「職場にもカミングアウトし、自分の望む性で働いている」「カミングアウトはしていないが、自分の望む性別で扱ってもらっている」など様々な意見が出ました。同性愛者の参加者の方は「普段仕事をしている分にはカミングアウトする必要性を全く感じない」と意見を出して下さいました。参加者の方に伺うと、友達にカミングアウトされている方は多かったのですが、職場の同僚や上司にカミングアウトされている方は多くはありませんでした。座談会を通しての参加者の皆さんの感想ではここまでたくさんのお話をお聞きして、当事者だけでなく家族も一緒に悩んでいることを忘れてはいけないと、改めて考える事ができました。
お母様の一言でとても印象に残っているのは「セクマイであっても自分の子供には変わらないし、かわいい子供なのは変わらない」と笑顔で話されていたことです。もちろん、全てのカミングアウトが上手くいくとは限りませんし、お互い理解し合うまでに時間がかかることもあると思います。しかし、こういうお母様の意見があると一歩踏み出す勇気が出るのではないでしょうか。現在開催されているイベントの多くは、当事者の悩みや葛藤について話し合うことが多く、カミングアウトされた家族の悩みや葛藤を聞く機会はほとんどありません。そのため、今回のミーティングイベントはとても良い機会となりました。終了後にはご参加頂いた皆さんにSky Arch Project.にご協力頂き 、とても良い写真を撮らせていただきました。皆さんの温かさに支えられ、無事にイベントを終えることができました。ご参加いただいた皆さん、誠にありがとうございました。次回のイベントもどんどん企画していきます!お楽しみに!

今回ご参加いただいた皆様、誠にありがとうございました!

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